令和4年第2回定例会 一般質問
令和4年第2回北部上北広域事務組合定例会において、
赤垣 義憲議員より一般質問通告がありました。
赤 垣 義 憲 議員
〇ハラスメント実態調査の結果とその対応について
(1)調査結果を公表し、相談窓口等の周知を徹底し、上司に注意したことで、ハラスメントについては十分な対処だった、その上司に対する処分は不要だったというお考えであるのかを伺います。
(2)病院内でハラスメントがあったということについて、病院独自での事実確認はされたのでしょうか。確認されたのであれば、そのハラスメントの内容、またその原因となる物は何であったのかを、もし確認されていないのであれば、その理由と今後どう対処するのかを伺います。
また、ハラスメント行為者に対する処分あるいは措置は実施されたのか、それがなされたのであれば、その内容をご説明願います。
管理者 野 村 秀 雄
2番 赤垣議員の質問にお答えします。
まず、1点目の「調査結果を公表し、相談窓口等の周知を徹底し、上司に注意したことで、ハラスメントについては十分な対処だった、その上司に対する処分は不要だったというお考えであるのか」についてですが、7月15日の全員協議会でも報告してありますとおり、無記名の調査でありますので、管理者、副管理者間で協議した結果、ハラスメントと思われる行為を受けたとされる62名も含め、全職員を対象に改めて、ハラスメントに関する要綱及び相談窓口等の周知徹底をしたものであります。
また、ハラスメントを受けたとされる職員等が相談員に相談し、事実確認等においてハラスメント行為にあたると判断された場合は、処分も含め、厳正に対処するものと考えておりますのでご理解願います。
病院事業管理者 一 戸 和 成
2番 赤垣議員の質問にお答えします。
2点目の「病院内でハラスメントの事実確認(実態調査)はしたのか伺いたい。」についてですが、アンケート調査は組合で実施しているため、公表されているものしか分かりませんので、確認していません。病院としては、組合のハラスメント規程に基づき対応しておりますが、令和2年4月から現段階まで、相談件数は0件であります。
赤 垣 義 憲 議員
〇病院建設等に関する報道について
(1)病院建設について構成町村が大きくかかわることは間違いなく、私は構成町村の意向が反映されていない段階で移転などの重要な方向性が報道されたことに違和感を覚えます。
まずは、構成町村と協議したうえで方向性などを公開すべきであったと考えますが、その前に「新病院建設基本構想・基本計画策定委員会」の方向性が報道されたことについて、野村管理者はどのように受け止めているのか、また、現時点において病院移転建設の方向性についてどのように考えているのか。
管理者 野 村 秀 雄
2番 赤垣議員の質問にお答えします。
まず、2件目の一つ目「「新病院建設基本構想・基本計画策定委員会」の方向性が報道されたことについて、どのようにお考えか」についてですが、野辺地病院にあっては、以前から建物の老朽化と耐震性の問題から建替えの必要性については、議員も承知のとおりであり、当該策定委員会ではあくまでも基本構想・策定案について検討しているものであり、新聞等にも記載されているとおり、スケジュールも含め、決まっている訳ではなくイメージを示しているものだと理解しております。
次に、「現時点において病院移転建設の方向性についてどのように考えているのか」についてですが、この後、全員協議会でも一戸病院事業管理者から「新病院建設基本構想・基本計画策定委員会」の話に触れると思いますが、野辺地病院の建替えについては、必要不可欠なものだと考えており、この基本構想・基本計画を基に構成町村及び県等と協議し、各議員に説明などしながら進めてまいりたいと考えておりますのでご理解願います。
菊 地 英 史 議員
〇ハラスメント実態調査について
(1)ハラスメントの事実確認調査を行う必要はないのか。
(2)調査対象者を令和2年度、令和3年度に在職し、退職した職員にも行ってはどうか。
(3)職員に対して行った「ハラスメント実態調査」において、ハラスメント行為を受けた内容の具体的記載欄の公表を行ってはどうか。
管理者 野 村 秀 雄
1番 菊地議員の質問にお答えします。
1点目の「ハラスメントの事実確認調査を行う必要はないのか」についてですが、先ほど、赤垣議員への質問にもお答えいたしましたが、無記名での提出でしたので、ハラスメントに関する要綱及び相談窓口等の周知を徹底させたものであり、相談があれば事実確認調査は当然行われるものと考えておりますのでご理解願います。
2点目の「調査対象者を令和2年度、令和3年度に在職し、退職した職員にも行ってはどうか」についてですが、退職された元職員に対しては、強制力もなく、また退職した方の所在を把握する事務的作業量や時間的な経過等も考慮すると、これから調査を行うことは非常に厳しいと考えており、実際、実施したとしても調査に協力してくれる方がどれだけいるのか未知数であることから、現時点においては退職者を対象に改めて実態調査は実施することは考えておりませんのでご理解願います。
3点目の「職員に対して行った「ハラスメント実態調査」において、ハラスメント行為を受けた内容の具体的記載欄の公表を行ってはどうか」についてですが、調査結果の公表につきましては、7月15日に行われた全員協議会でもご説明したとおり、無記名で提出させており、プライバシーの観点から具体的なハラスメントの内容及び記述された個人名は非公表とさせていただく旨、ご了承をいただいたものでありますので、公表可能な内容については7月15日の全員協議会において報告いたしました調査結果がすべてという事でご理解願います。
菊 地 英 史 議員
〇外来透析患者の送迎エリア拡大について
(1)外来透析患者の送迎エリアを構成町村内へ拡大できないか伺いたい。
病院事業管理者 一 戸 和 成
1番 菊地議員の質問にお答えします。
当院では、令和4年4月から外来透析治療を実施しております。現在の透析患者数は入院、外来合わせて11人、このうち外来透析患者は6人、うち3人が当院の患者送迎サービスを受けられております。送迎担当運転手は他に、非常勤医師の送迎も担当しております。
いずれにしても、住民のあらゆる目的にかなった交通手段の確保は、高齢化を踏まえ、全国の地方でも問題になっており、病院に解決策を求めるのではなく、まずは、町村が主体的に検討すべきものと考えます。
沖 津 正 博 議員
〇公立野辺地病院の新型コロナウイルス対応と職場環境について
(1)発熱外来の状況及びコロナ病床の新設について伺いたい。
(2)会計等の待ち時間解消策について伺いたい。
(3)時間外労働状況について伺いたい。
(4)過去2年間における職員等の雇用状況と職場環境作りについて伺いたい。
病院事業管理者 一 戸 和 成
8番 沖津議員の質問にお答えします。
1点目の発熱外来の状況とコロナ関連についてですが、当院の直近3ヶ月の発熱外来患者の抗原検査およびPCR検査の検査件数について、ご報告します。
7月の検査件数は137件、うち陽性者数は93人、8月の検査件数は335件、うち陽性者数は214人、9月の検査件数は165件、うち陽性者数は45人でございました。
この地域においても、検査件数や陽性者数からも、第7波については、収束の方向へ向かっているものと思われます。コロナ病床の新設については、今後、新型インフルエンザ等感染症の指定が除外される方向で、政府でも議論されているため、現時点では、コロナ病床の新設は考えておりません。
新型コロナが令和2年1月に発生して以来、職員の感染防止対策については、徹底してきたところであります。引き続き、新型インフルエンザ等感染症の指定を除外されるまでは、感染防止対策を徹底し、安心・安全な医療の提供に向けて取り組んで参ります。
2点目は、会計等の待ち時間についてですが、今年度6月頃まで患者さんからも会計時の待ち時間が長いといった、ご意見を頂いておりましたが、7月より対応職員を5名から8名に増員し、待ち時間解消に努めております。その後、待ち時間に対するご意見は寄せられておりません。
次に、診察の待ち時間解消については、医師の増員が必要不可欠であります。当院としても、弘前大学をはじめ関係機関への医師確保を積極的に行っております。議員の皆様方においても、医師確保にご協力をお願いしたいと思っております。
3点目は、職員の時間外労働状況についてですが、人事異動や働き方改革等で、病院全体では昨年度と比較し時間外労働は、減少しております。今年度4月から8月までの月平均1人当たりの時間外は、9.5時間、昨年度の10.7時間と比較し1割程度削減されております。今後も時間外労働の削減に努めて参ります。
4点目は、職員等の雇用状況と職場環境作りについてですが、過去2年間の退職者数は、定年退職者、再任用退職者等すべて含めまして、令和2年度は35人、令和3年度は36人です。会計年度任用職員で、任用期間が終了した者は、令和2年度16人、令和3年度は12人です。このうちの2年間で2人を正職員として採用しております。
また、現在、不足している部署、職種については、患者サービスの向上、病院経営の観点から、すべての部署において、有資格者が不足している状況にあります。
今後も随時採用していきたいと考えております。働きやすい職場環境については、令和2年度から経営状況もよくなり、職員のモチベーションも上がり、職員同士のコミュニケーションも円滑になったことにより、職場の雰囲気はとても良いと感じております。