令和2年第3回定例会 一般質問
令和2年第3回北部上北広域事務組合定例会において、
沖津 正博議員、赤垣 義憲議員より一般質問通告がありました。
沖 津 正 博 議員
〇新型コロナウイルス感染症対策について
救急消防、火葬場、焼却場で発生した場合の対応や補完態勢についてどのように対応する考えか伺いたい。
管理者 野 村 秀 雄
沖津議員のご質問についてお答えいたします。
1点目の、救急消防、火葬場、焼却場で発生した場合の対応や補完態勢についてですが、救急消防については、「職員の感染や感染疑い発生時の対応要領」を作成し体調不良の段階から感染拡大防止に向けた対応を行うこととしています。
また、消防署では、感染者が発生した場合に備えて勤務を3隊に分け勤務者を固定し、それぞれの隊員の接触を極力避けることにより消防署内での感染を最小限に抑える体制としております。
補完態勢でありますが、「新型コロナウイルス感染症対策消防業務継続計画」を作成しておりますことから、これに基づき業務の縮小や人員の配置転換などを迅速に行うことにより救急、消火をはじめとした必要な業務を継続することとしております。
火葬場については、火葬に関係する者が安全な環境の中で火葬業務を行うことを目的とする実施マニュアルのもと、感染対策として「個人防護用品」、不特定多数の人が触れる可能性がある場所を消毒する「消毒薬」を備えその備蓄品の在庫管理や発注体制等、常時確認しております。
また、業務に従事する職員については、新型コロナウイルスに対し、厚生労働省から発出されている新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドラインのもと、感染拡大防止について周知徹底させております。職員が新型コロナウイルスに感染した場合には、火葬業務の特殊性から人員補充が難しく、火葬をすることが困難となります。その場合、構成町村と調整を行い、受け入れ可能な火葬場に業務を依頼する対応も必要になると考えております。
クリーン・ペア・はまなすでは、環境省の作成した「廃棄物に関する新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」を参考として、職場における感染拡大の防止に継続して取り組んでおります。
また、緊急時には人員の状況に応じ適切に対応していきたいと思います。
引き続き、構成町村の担当課と連絡を密にしながら、新型コロナウイルス感染に係る廃棄物の適正な処理及び体制の維持を図って参りたいと考えておりますので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
沖 津 正 博 議員
〇新型コロナウイルス感染症対策について
(1)感染症患者の入院時や病院内での院内感染発生時等においては、看護師不足が懸念されるが、この病院内での補完体制は十分なのか。
また県内医療機関内での支援体制はないのか伺いたい。
(2)PCR検査や抗原検査を実施したいという住民に対する野辺地病院の対応とその旨の周知について伺いたい。
(3)上十三圏域内においては、未だに感染者の宿泊療養施設が整備されていないが、県の方針等についてどのように聞いているのか。また早急に、県へ要望するべきではないか。
病院事業管理者 一 戸 和 成
まず、1点目は新型コロナウイルス感染症患者の受入時における看護師確保などについてですが、新型コロナウイルス感染症に係る医療提供体制については、上十三地域で、保健所が中心となり、役割をどのように果たしていくのかについて話し合いを行ってきた経緯があり、地域の医療機関との連携・機能分担のもと、野辺地病院は、「重点医療機関」として、軽症患者や無症状患者を中心に入院での対応を行うこととしています。
看護師の確保については、新型コロナウイルスに感染した患者が入院している間、その患者を看護するためだけの看護師を一定数配置することとしています。診療報酬上の特例も活用しつつ、必要看護師数を配置し、適切な看護体制の維持に努めて参りたいと考えています。
2点目は、新型コロナウイルス感染症を診断するためのPCR検査や抗原検査についてですが、新型コロナウイルス感染症患者の対応については、地域の実情やそれぞれの医療機関の規模等に応じて、必要な医療を提供することであると考えています。
そのため、野辺地病院では軽症者や無症状者を中心として入院での対応を行うこととしています。
また、発熱者への外来対応は、他の病院で対応しているため、野辺地病院ではかかりつけの患者であって、新型コロナウイルスに感染していると判断されない患者に対応し、圏域の体制に協力することとしています。
このことについては、これまで、入口への掲示、病院ホームページで周知するとともに、この組合議会でも同様の答弁をしております。
3点目は、感染者の宿泊療養施設の確保に係る県の方針などについてですが、
感染者の宿泊療養施設の確保については、保健所長を通じて、上十三地域でも確保しないのかとの指摘を繰り返していますが、県からの正式な回答はありません。
赤 垣 義 憲 議員
○新型コロナウイルス感染症患者が増加している中、地域医療における基幹的病院である野辺地病院の役割と機能について
(1)野辺地病院では、PCR検査、抗原検査、抗体検査等を実施する考えはないのか。
(2)一般患者との動線を分けられる発熱症状に特化した発熱外来を設置する考えはないのか。
(3)新型コロナウイルス感染症に対する病床の現在までの稼働状況と受入体制など、今後の対応は当初と変更はないのか。
(4)受け入れる際、病床に対して医師や看護師などの医療スタッフは十分確保できているのか。
(5)新型コロナウイルス感染症に対応できる上十三保健所管内の病床は、どの病院に何床あり、現在は何床の空きがあるのか。
(6)インフルエンザの流行に伴い、予防接種ワクチンが不足している情報を聞いたが、十分に確保できているのか。新型コロナウイルス感染症対策についてコロナ患者用病床確保対策等の補助金の内容について伺いたい。
病院事業管理者 一 戸 和 成
赤垣議員のご質問6点についてお答えいたします。
まず、1点目の新型コロナウイルス感染症に係る検査体制と2点目の発熱外来についてですが、先程、沖津議員にお答えしましたが、新型コロナウイルス感染症患者の対応については、地域の実情やそれぞれの医療機関の規模等に応じて、必要な医療を提供することが非常に重要であると考えています。
そのため、野辺地病院では、軽症者や無症状者を中心として入院での対応を行うこととしています。
また、発熱者への外来対応は、他の病院では対応しているため、野辺地病院のかかりつけの患者であって、新型コロナウイルスに感染していると判断されない患者に対応することとしています。
3点目は、新型コロナウイルス感染症に対応する病床の稼働状況と受入体制などについてですが、野辺地病院では、新型コロナウイルス感染症患者の受入に対応するため、老健施設のあった本館棟4階に、個室7床を整備の上、国の補助金を活用し、人工呼吸器等の必要な資機材の整備を行ってきたところです。
現在のところ、県の調整のもと、軽症や無症状である感染患者を受け入るまでには至っておりません。
4点目は、医師や看護師などの医療スタッフの確保についてですが、これも沖津議員に答弁したとおりですが、看護師の確保については、新型コロナウイルスに感染した患者が入院している間、その患者を看護するためだけの看護師を一定数配置することとしており、適切な看護体制の維持に努めて参りたいと考えています。
5点目は、上十三地域内の新型コロナウイルス感染症に対応できる医療機関名、病床数、その稼働状況についてですが、県では、上十三地域に限らず、圏域毎の新型コロナウイルス感染症に対応する医療機関名、病床数、その稼働状況について公表を行っていません。
最後の質問6点目のインフルエンザ予防接種のワクチンの確保状況についてですが、
野辺地病院では、予防接種の実施機関として、今年度のインフルエンザ予防接種ワクチンについて、新型コロナウイルス感染症の影響もあることから、相当数の需要があるものと想定し、昨年度の1.3倍である約1,000人分のワクチンを確保し、接種を終えています。このように、病院で実施する分については、確実に確保ができたものと考えています。